20090630

新婚さんいらっしゃい vol.3

さて寝ようと電気を消そうとした瞬間、黒い物体が私の視界に入った。それは紛れもないゴキブリさん。ゴキブリ・ムカデ・蜘蛛。。。私はこの種類の生き物がめっぽう苦手なのである。私は知らぬふりをして寝ようかと思ったが、そうもいかずここにて私とゴキブリの「島原の乱」が始まった。ゴキブリが苦手なのは彼女も同じだった。もう寝かけていた彼女の発した一言は「ゴキブリって何?」

よっぽどまで説明しようかと思ったが戦いはすでに始まっていた。どうみたってこちらが優勢なのは確かである。なんたって彼らの息の根を止める「殺虫剤」という武器を持っているのだから。そこで一降りしてみた。だがそんなに軟な奴ではなかった。彼は飛んだ。バタバタと2回転程宙を舞っただろうか。そして行き着いた先はキッチン。それでも降った。降って降って降りまくった。徐々に勢いがなくなってきていたのは見て取れた。だがまだまだ続く。けいれんと共に動きが鈍くなってきた。が、彼はガスコンロの中に逃げた。しまった、これ以上は何も出来ない。

ここにて休戦を余儀なくされた。そしてこのまま2人と1匹で世を明かした。

私は昨日の疲れが残っていたのだろうか、ちょっと遅めにむくっと起きた。彼女はすでに勝利を確信したのかそこらじゅうの後始末をしていた。がしかし、彼はまだここにいる。このままではどうしようもない。私は意を決した。彼に止めを刺したのだ。そしてここに敢え無く「島原の乱」が終わった。

終わった矢先、二人で出した結論は

「どうせここらも掃除しないといけなかったんだから、逆にゴキブリに感謝だよ」

彼は無駄に出てきたのではなく、「キッチンを掃除させる」という使命を持ってこの家に現れたのだ・・・ということにしようと二人で納得した。そして朝からの掃除が終わり遅めのあさごはん、いやブランチをして、諫早・長崎に向けて出発した。時既に正午を回っていた。

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